米Google Inc.は,動画投稿サービスのYouTube社の買収(Tech-On!関連記事その1Tech-On!関連記事その2)による統合戦略の一部を公開した(発表資料)。YouTube社はGoogle社の独立事業部として運営を維持しながら,将来的には動画配信サービス「Google Video」が扱う動画コンテンツのほとんどはYouTube社サイト内から配信するように移行する。Google Videoは,動画コンテンツの検索を中心としたサイトにしていく。

Google社は米国時間の2007年1月25日から,Google Videoの検索窓に入力したキーワードに該当する動画がYouTube内に見つかった場合,それを検索結果として表示するように変更を加えた。そこでユーザーがYouTubeの動画を再生するように選択すると,YouTubeのサイトにジャンプする仕組みだ。

こうした検索機能に加え,YouTubeにGoogle社が持つ課金システムを提供するという。Google社は2007年1月22日より,オンライン広告配信サービスの「AdSense」を使った動画広告を,米Sony BMG Music Entertainment社や米Warner Music Groupなどの動画コンテンツと共に試験的に表示し始めた。今後は同様の試みをYouTube上で実現していくもようだ。Google社が持つ世界ベースのコンテンツ配信ネットワークを,YouTubeにも適用していく計画もあるという。