「2007 International CES」の開催に先立ち,主催者の米国家電業界団体であるConsumer Electronics Association(CEA)が,恒例になっている市場分析/予測について発表を行った。
CEAは米国家電市場を依然として好調とみている。米国における家電製品の工場出荷額は2006年に1457億米ドル(前年比13.1%増)と急激に伸びた。2006年1月の段階では,1354億米ドルで7.5%増と見ていたが(Tech-On!の関連記事),実際にはこの予測を大きく上回る結果となった。液晶テレビやPDPテレビといった薄型テレビ,DVD関連機器などの伸びが牽引した。
2007年も好調を持続
さらに2007年も同6.5%増の1557億米ドルに伸びると見込む(図1)。こうなれば,米国家電市場は5年間で1.5倍という急成長を達成することになる。2007年は2006年に比べると伸び率は低くなる。これについてCEAのIndustry Analysis担当DirectorであるSean Wargo氏は,デジタル家電製品の単価低下の影響が大きいとした。
CEAは,それでも6.5%増という値は十分に大きいと判断している。「米国のGDPの伸びは2~3%ほど。それよりもずっと高い6.5%増は,一般消費者の家電製品に対する消費意欲が旺盛であることを示している」(Sean Wargo氏)。実際,世帯あたりの家電製品に対する支出は伸び続けており(図2),「2007年には2000米ドル近くに達するとみている」(同氏)。