番号ポータビリティが導入されてもキャリアを変更する予定のない人がほとんど---。市場調査会社アイシェアのインターネット調査でこんなユーザー動向が明らかになった。2006年10月24日に導入が予定されている携帯電話の番号ポータビリティ(Tech-On!関連記事)に関するアンケート調査で,男女660人から回答を得たところ,制度導入後にキャリアを変更する予定のある人は8.9%にとどまった。

 キャリアを変更したくない理由としては,「家族や友人と同じキャリアだから」「メール・アドレスが変わることに抵抗があるから」といった声が多く聞かれた。キャリアを変更してもアドレスを変えずに使えるメール・サービスがあれば使いたいかとの設問には66%が「使いたい」と答えている。

 キャリア別にみると,変更を予定する人の割合が最も高いのはボーダフォンで13.8%だった。次いでNTTドコモが7.9%。auは3.2%にとどまっている。ドコモのユーザーで変更を予定している人の100%がauへの変更を希望しており,現時点では番号ポータビリティはauに有利に働くことになりそうだ。