光ディスク製造メーカーのメモリーテックは,東芝と共同で,ディスク片面にHD DVDコンテンツとDVDコンテンツの両方を収録できる再生専用ディスクを開発した(ニュース・リリース)。光ヘッドから近い順に,単層のDVD層(4.7Gバイト),2層のHD DVD層(30Gバイト)を積層した3層構造を採る。DVD層に収録したコンテンツは市販のDVDプレーヤーで再生できる。両社は,開発した3層媒体の規格を2006年9月下旬~10月をメドにDVD Forumで提案する考え。DVD Forumでの規格策定が順調に進めば,2007年初頭には製品化できる見通しだ。

 HD DVDとDVDいずれも単層のツインフォーマット・ディスクは,既に2006年4月から販売を始めている。だが,このディスクはHD DVDコンテンツの容量が15Gバイトと低い難点があった。今回,HD DVD層を1層増やして3層構造とすることで,通常のHD DVDパッケージ・メディアと同じ30Gバイトの容量を実現した。この3層媒体はDVDの両面2層媒体(DVD18)とほぼ同じ方法で製造するという。

図1 3層構造で30GバイトのHD DVDコンテンツを収録可能に
図1 3層構造で30GバイトのHD DVDコンテンツを収録可能に
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