国内の大手パソコン・メーカー4社は9月1日,ソニーエナジー・デバイス製のLiイオン2次電池の不具合問題について,「当社製ノート・パソコンでは問題ない」との公式見解をそれぞれ発表した。
 
 今回,発表したのはNEC,富士通,東芝,日立製作所。各社は,米Dell社や米Apple Computer社が,ノート・パソコンに採用しているソニーエナジー・デバイス製Liイオン2次電池の一部が過熱・発火に至る恐れがあるとして自主回収に踏み切ったのを受けて,自社製品について調査していた。
 
 その結果,NECや日立製作所では「問題があったとされるLiイオン2次電池を採用していないことが判明した」。一方,富士通や東芝では,一部の製品に採用していることが判明したが,不具合が発生しないことを確認できたという。「ソニーからの情報に基づき当社で確認した結果,当社製ノート・パソコンでは不具合は発生しないものと考えている」(富士通),「ソニーと共同で調査した結果,米Dell社や米Apple Computer社の場合とシステム設計や保護回路が異なっていることを確認した。ソニーからも本件に関して問題ないとの回答を得た」(東芝)としている。