米Texas Instruments Inc.の2006年第2四半期(4月~6月)決算は大幅な増収増益となった(発表資料)。売上高が対前年同期比24%増の36億9700万米ドル,営業利益は同58%増の9億5300万米ドル。営業利益率は前年同期から5ポイント上昇して25.8%となった。

 アナログ半導体が23%,DSPが24%と,いずれも前年同期から大幅な売り上げ増を記録した。同社president and CEOのRich Templeton氏は,「全地域で前年同期に対して増収となった。携帯電話機向け半導体は27%,高性能アナログ半導体は32%,DLP(digital light processing)製品は34%,売り上げを伸ばしている」と好決算を振り返った。

 受注残高も高いレベルにあることから,TI社は第3四半期(7月~9月)についても好決算を予測している。売上高は36億3000万~39億5000万米ドル,1株当たり利益は0.42~0.48米ドルを見込む。前年同期との単純な比較でも1~10%程度の増収になる見込みだ。同社は2006年4月27日にSensors & Controls事業の売却を完了しているため(Tech-On!関連記事),継続事業のみの比較では成長率はさらに大きくなる。利益もこの予測に沿えば前年同期に比べて10~26%程度,増加することになる。

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