セイコーエプソンとその米国法人2社は2006年2月17日,インクジェット・プリンター用のインク・カートリッジに関する特許を侵害されたとして,互換インク・カートリッジを製造し,米国で輸入・販売する24社を米国オレゴン州の連邦地方裁判所に提訴した(ニュース・リリース)。加えて同日に,米国際貿易委員会(International Trade Commission:ITC)に対し,該当するインク・カートリッジの米国への輸入販売差し止めを求めて提訴した。

 セイコーエプソンは以前にも,インク・カートリッジの販売差し止めを求めてエレコム及びエステー産業を2000年に提訴したほか,米国や英国,中国でも同様の訴訟を起こしている。このうち一部の訴訟については,相手に特許侵害を認めさせる形で和解が成立した(Tech-On!関連記事)。

 プリンター各社の収益を支えるインク・カートリッジをめぐっては,インクを再充填した再生品をめぐり,リサイクル・アシストがキヤノンを最高裁に上告するなど,特許侵害訴訟で争う例が相次いでいる(Tech-On!関連記事)。