燃料電池用メタノールの燃料カートリッジが国際民間航空機関(ICAO)の審議を通過した。これにより,2007年1月1日から航空機への持ち込んで燃料電池搭載のデジタル機器を使用できるようになりそうだ。持ち込み制限についても審議があり,200mLの燃料カートリッジを2本まで機内に持ち込めることに決まったという。

 ICAOは,2005年10月下旬からカナダのモントリオールで,携帯機器向け燃料電池の燃料カートリッジの航空機への持ち込みについて審議を行っていた(関連記事)。今回の審議で,メタノールとギ酸,液化ガス(ブタン)などの可燃性液体については,航空機への持ち込みが可能となった。一方,水素吸蔵材料とボロハイドライドについては,今回の審議での機内への持ち込みに対する認可は見送られたという。