[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]

 NECは,厚さが11.9mmの折り畳み型携帯電話機を発売した(発表資料)。同社によると「折り畳み型では,現行機種で最も薄い」という。

 厚さを抑えながら,130万画素の小型カメラ,主画面用の1.9インチ型のカラー液晶パネル,背面サブ画面用の有機ELパネル,MP3再生機能,Bluetoothなどを備えている。無線方式はGSM/GPRSに対応しており,まずは香港を皮切りにイタリア,オーストラリア,ロシア,中国で販売を始め,それ以外の欧州・アジア各国でも順次発売する。

 折り畳み型で薄い端末としては,米Motorola Inc.が2004年7月に発売した「RAZR V3」がある(同製品のWWWサイト)。同機種の厚さは13.9mmで,今回NECが発売した機種はこれよりも2mm薄い。第3世代移動体通信(3G)方式に対応した機種としては,厚さが20mmの東芝製「W31T」がある(Tech-On!の関連記事1)。

 NECの薄型機種としては,中国市場向けのカード型携帯電話機「N900」を2004年3月に発表していた(Tech-On!の関連記事2)。同社は,重点を置く研究開発テーマとして薄型実装技術を掲げており,今回開発した機種もその成果の1つとなる。