価格は税込み27万8250円。2005年9月に発売
価格は税込み27万8250円。2005年9月に発売
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 ソニーは2005年6月1日~3日に都内で開催中の「Professional & Business Solutions 2005」において,HDV方式でHDTV映像を撮影可能な業務用の小型ビデオ・カメラ「HVR-A1J」を出展した。同機は5月24日に発表済みだが(製品情報),実際に手にとって見ることができるのは今回が初めて。展示会には放送局などの業界関係者が多数招待されており,小ささに驚いたり,機能や仕様などを説明員に熱心に問いかけたりしていた。

 HVR-A1Jは既に発表済みの民生用HDTVビデオ・カメラ「HDR-HC1」とハードウエア構成はほとんど同じ(Tech-On!関連記事)。ただし,プロ用途で利用が見込まれる機能を付加してある。民生用モデルとの違いは主に3つある。(1)DVテープへの記録方式として,業務用フォーマットである「DVCAM」を選べるようにした。民生用モデルはHDTV撮影用の「HDV」モードと従来のDV規格と互換性のある「DV」モードの2種類だったが,今回のモデルはDVCAMモードを加えた3種類から選択できる。(2)撮影モードの選択肢を増やした。例えばフィルム映画のような映像を撮影するために,γ補正曲線,フレーム速度をそれぞれ2種類用意して選べるようにした。(3)手ぶれ補正をオフにした場合,撮像素子で捉えた1920×1080画素の映像をそのまま利用できるようにした。このほか,民生用モデルでフラッシュを格納していた部位を,外部マイクなどを接続するコネクタに変えるなど,複数の細かな変更を施してある。

 なお,バッテリやフード,マイクなどを含んだHVR-A1Jの重さは約1.3kg。価格は税込み27万8250円で,2005年9月に発売する予定である。