シルバー,ブラック,レッドの3色を用意
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 ソニーマーケティングは,20Gバイトの1.8インチ型ハード・ディスク装置(HDD)を搭載した携帯型音楽プレーヤ「ネットワークウォークマン『NW-HD5』」を発表した(発表資料)。「ネットワークウォークマン」のブランド名を冠したHDD搭載機として第4世代品に当たる。2005年4月21日に発売する。市場推定価格は3万5000円前後とする。

 最大約40時間の連続再生時間を達成した。ATRAC3Plus形式で符号化データ速度が48kビット/秒の音楽ファイルを再生した場合の値である。ATRAC3Plus形式で64kビット/秒の場合は約37時間,256kビット/秒の場合は約30時間となる。MP3形式の音楽ファイルの再生にも対応しており,同形式で符号化データ速度が128kビット/秒の音楽ファイルを再生した場合の連続再生時間は約30時間である。

 同社は既存機種(「NW-HD1」「同-HD2」「同-HD3」,Tech-On!の関連記事 1同 2)から低消費電力をウリにしていたが,連続再生時間は最大で約30時間だった。今回10時間長くできたのは「電源回りやシステム回りの設計を見直し,改良を積み重ねた」(同社 広報部)ことによるという。

2次電池をユーザーが交換可能に

 ユーザーがLiイオン2次電池を交換できるようにしたことも特徴の1つである。同社のHDD内蔵携帯型音楽プレーヤでは初めてである。充放電の繰り返しに伴って2次電池の容量は低下するため,2次電池を交換するためにはサービス・センターに預ける必要があった。「長い期間使ってもらうことを想定しており,ユーザーの利便性を向上させるために交換可能な構造を採用した」(同社 広報部)。長期間の外出時に充電用のACアダプタを携行せずに済むという利点もあるとする。交換用のLiイオン2次電池「LIP-880PD B」(4935円)は2005年6月に発売する予定だ。

 デザインも一新した。中央に再生ボタンを配置した十字キーを採用したほか,ボタンを押すだけで最初の検索画面に戻れる「SEARCH」ボタンを搭載した。液晶ディスプレイは,縦方向と横方向のどちらでも使えるように90度回転して文字を表示できるようにした。外形寸法はおおむね幅59.9mm×高さ88.7mm×奥行き14.2mm。質量は約135g(2次電池を含む)である。