「薄型テレビを買うならPDPテレビより液晶テレビ」。日経マーケット・アクセス(日経MA)のアンケート調査の結果,国内の薄型テレビの潜在ユーザーには,こんな購入意向があることが分かった。

 調査は,薄型テレビ市場の潜在ユーザーがどのような購入意識を持っているのかを調べるために,2004年12月3日~12月16日に実施したもの。この調査によれば,薄型テレビを「とても欲しい」と回答した人は全回答者の29.5%に上り,「欲しい」と回答した人を合わせると59.2%を占めている。2004年7月に実施した前回調査の結果に比べ,6.4ポイント上昇した(下図)。

 今回の調査では,国内の薄型テレビ市場でシェアの大半を占める液晶テレビとPDPテレビの2種類について人気を調べた。薄型テレビの購入時にディスプレイ・パネル方式にどの程度こだわるかをたずねたところ,液晶テレビの購入意向がPDPテレビを上回った。具体的には,「欲しい画面サイズがあれば,液晶テレビ方式がよい」(22.7%),「画面サイズに関係なく液晶テレビ方式がよい」(21.5%)と回答した人を合わせると,液晶テレビにこだわる人は44.2%に上る。「欲しい画面サイズがあれば,PDPテレビ方式がよい」「画面サイズに関係なくPDPテレビ方式がよい」を合わせたPDPテレビにこだわる人の比率21.8%に比べて20ポイント以上高かった。

 ちなみに,2005年2月7日に電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した,2009年までのAV機器の世界需要予測でも,液晶テレビはPDPテレビを大幅に上回る年間平均成長率で伸びるとしている(関連記事)

●薄型テレビの所有意欲の推移(日経MA調べ)