カラー・テレビの出荷台数(単位:万台)

DVD機器の出荷台数(単位:万台)

カーナビの地域別の出荷台数(単位:万台)
 「液晶テレビの需要は2009年まで,平均49.2%の高成長率で伸びる」。電子情報技術産業協会(JEITA)は,2009年までのAV機器の世界需要予測を発表し,全世界におけるカラー・テレビの出荷台数について,今後も年間成長率5.3%のペースで拡大を続け,とりわけ,液晶テレビとPDPテレビがそれぞれ49.2%,38.0%と高い成長率で推移するとの見方を示した。

 2004年のカラー・テレビの出荷台数は,対前年比5.1%増の1億4711万台で,過去最高となった。日本は同1.7%減と前年割れだったが,日本以外の国・地域では前年実績を上回った。特に中国は,米国と並ぶ世界の最大需要国の1つになったという。製品別にみると,CRTテレビは前年から微減となったものの,液晶テレビとPDPテレビを合計した薄型テレビは対前年比147.3%増と2倍以上に伸び,画素型リアプロも同26.8%増となった。

 今後,2009年までは,日本,韓国,台湾,米国,西欧においては薄型テレビへのシフトが進み,CRTテレビの需要が激減する見通し。一方,日本,韓国,台湾を除いたアジアや中東欧,中近東,中南米では,依然としてCRTテレビが堅調に推移するとみられる。JEITAは,2009年にカラー・テレビの世界出荷台数が1億9006万台に達すると予測している。

 2004年におけるDVD機器の出荷台数は,対前年比20.2%増の8492万台だった。従来に比べて成長率は小さくなったものの,DVDプレーヤの低価格化が進んだことなどを背景に,市場は順調に拡大を続けている。DVDレコーダは,日本では急激に伸長しているが,日本以外の国・地域では大幅な伸びはみられない。録画志向が強くないこと,製品価格がまだ高価であることなどがその理由とJEITAはみている。今後は,2007年にDVD機器の世界出荷台数が1億台に達し,2009年には1億861万台(このうち,DVDレコーダが4588万台)になる見通しである。

 2004年のカー・ナビゲーション・システムの出荷台数は,対前年比24.3%増の606万台となった。主要消費地域である日本,北米,西欧地域で依然として高い成長率を維持している。今後は,これらの地域での純正装着がさらに増えるとみられ,2009年には世界総需要が1090万台に達するとJEITAは予測している。特に米国では,2009年までの年間成長率の平均が25.8%と,高い水準で推移する見通しという。