どんなに素晴らしい技術シーズがあったとしても、お客様に受け入れられる商品・サービスでなければ売れません。エンジニアにとっても、お客様を喜ばせる商品・サービスを生み出す上でマーケティングのセンスは必須なのです。この連載でマーケティングセンスを身に付け、エンジニアとして、そしてビジネスパーソンとしてステップアップしていきましょう。
エンジニアの価値を高めるマーケティングセンス養成講座
目次
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「売れる仕組み」の前提条件、「儲かる仕組み」を考えよう
マーケティングの効果を最大化するビジネスモデル
「売れるか・売れないか」はマーケティングの範疇(ちゅう)ですが、「儲かるか・儲からないか」はマーケティングだけではどうにもなりません。この「儲かるか・儲からないか」。マーケットでお客に選ばれるだけでなく、長期的かつ良好な関係を築き、継続的な商品・サービスのやり取りがあり、競合他社を圧倒していく存在と…
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人間心理に働きかける価格設定とネーミング
顧客心理を制するものはマーケティングを制する
皆さんも消費者として経験があると思いますが、価格面で納得がいかなかったり、値ごろ感を感じられなかったりすると、どんなに気に入った商品・サービスであっても最終的には「買わない」という判断をしているはずです。では、ここで皆さんにお聞きしたいのですが、この「買わない」という判断をなぜしたのかについて理路整…
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価格設定を制するものがマーケティングを制する
前回は、キャズム理論をベースに顧客特性を学びました。とくに理想の顧客増を浮き彫りにするペルソナマーケティングの重要性を強調したトピックとなりました。今回はいよいよ「商品の値決め(価格設定)」を取り上げますが、本題に入る前にペルソナマーケティングについてもう少し触れておきたいと思います。
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普及への“溝”を越えるために理想の顧客像を描き出す
キャズム理論とペルソナマーケティング
前回は、新規性と独自性ついて学習しました。その中でも特に、「独自性というのは究極の差別化であり、良い差別化はお客様に選ばれる良いポジショニングをもたらす」ということを強調したかと思います。そして、ポジショニングは「お客様の頭の中で描かれている」ということが重要であるともお伝えしました。さて、ここで改…
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意味のある差別化と意味のない差別化を見分ける
競合だけを見た新規性と独自性の追求は選ばれる理由にならない
前回は、マーケティングの下位概念である「マーケティング・ミックス」について学習しました。今回は、マーケティング、とくに商品・サービスの企画・開発で使われる「新規性」と「独自性」について学んでいきましょう。
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顧客視点の欠如が「すごいのに魅力のない製品」を作る
売り手側視点のマーケティング・ミックスを顧客視点で捉えなおす
前回は、マーケティングについて上位概念のSTPマーケティングと下位概念のマーケティング・ミックスについて学習しました。今回は、マーケティング・ミックスについて、もう少し深く学んでみましょう。マーケティング・ミックスというのは、売れる仕組みであるマーケティングについて「モレなく・ダブりなく」考えるため…
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強みを活かせる“土俵”をどうやって捉えるか
事業ドメインとマーケティング
前回は、競争に勝つための核となる能力「コア・コンピタンス」について学びました。今回は、このコア・コンピタンスを活かして事業を展開する土俵について学びましょう。この土俵のことを事業ドメインと言います。事業ドメインの決定は、会社・事業の運命を左右する大変重要な行為です。
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持続的な競争優位を構築するために「本当の強み」を見つけ出す
SWOT分析をチーム内で活用してみよう
前回、マーケティングセンスを獲得する観点から、経営者の基本的な思考法として「SWOT分析」を学びました。ここから本格的なマーケティングの考え方を学んでいきますが、その前に、せっかくなのでSWOT分析をチーム内で活用してみましょう。このようなフレームワークは、学んですぐにアウトプットで実践活用した方が…
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マーケティングは「売れる仕組みづくり」、商品・サービスの開発も重要な要素
なぜエンジニアにマーケティングセンスが必要なのか?
エンジニアがマーケティングに強くなれば、マーケティング部門との連携も強くなり、魅力ある商品・サービスづくりはいっそう加速するはず。エンジニアとしての価値も高まります。この連載でマーケティングセンスを身に付け「マーケティングセンスのあるエンジニア」としてステップアップをしていきましょう。