3Dディスプレイが実用化されるなど,映像のリッチ・コンテンツ化が進んでいる。伝送系がさらに高速になる中,シリアル・インタフェースの雑音対策はさらに難しくなる。今回は,高速シリアル・インタフェースでの雑音対策と,その後の光インタフェースの可能性を解説する。(宇野 麻由子=本誌)

柴田 修
パナソニック PE技術開発室

井上 竜也,小林 恵治,東谷 比呂志
パナソニック エレクトロニックデバイス デバイスアプリケーションセンター

 HDTVやBlu-ray Discなど,高精細な映像のコンテンツが普及するのに伴い,LSI間や機器間を接続するシリアル・インタフェースが高速化している。現在,高速シリアル・インタフェースは3Gビット/秒程度の伝送速度が主流になりつつある(表1)。スーパーハイビジョンや3Dディスプレイなどに向け,より高精細なリッチ・コンテンツを視野に入れ,ますます高速化する方向に進んでいる。2009年にも6Gビット/秒のインタフェースが,数年後には8G~16Gビット/秒のインタフェースを扱うようになるだろう。