宅内で使う携帯電話の小型基地局「フェムトセル」を,2008年中にも国内に導入する気運が高まってきた。

 ソフトバンクはフェムトセルの無線実験局の免許を2007年6月28日に総務省から取得,音声通話やHSDPA方式のデータ通信,テレビ電話などにフェムトセルを適用する技術的な検証を直ちに開始した。東京など1都3県にフェムトセルのアクセス・ポイントを6局設置し,ソフトバンクモバイルの第3世代携帯電話網やソフトバンクBBのブロードバンド通信サービスを使って実際に通話できることや,課題の洗い出しを進めている。実用化を念頭に置いて,フェムトセルのアクセス・ポイントの供給先も検討するという。