2007年5月17日にトヨタ自動車が発表した最上級ハイブリッド車「レクサス LS600h」に,白色発光ダイオード(LED)を使ったヘッドランプが世界で初めて載った。寿命は1万時間と長く,点灯に要する時間はわずか0.1秒にすぎない。消費電力はHIDランプの普及品より少なく,ハイエンド品と同等だが,さらなる改良によって今後,より低くなる見込みだ。

 この白色LEDヘッドランプを開発した小糸製作所が,実用化できたカギを明らかにした。多くのメーカーからLEDヘッドランプの引き合いがあり,LS600h以外にも採用が決まった例もあるという。2010年には,国内で発売される新車の5%がLEDヘッドランプを搭載すると同社は予測する。