村田製作所は,既存のSAWフィルタで用いる表面弾性波とは異なる「境界弾性波」を利用したRF用の帯域通過フィルタを開発した。まずは数量の見込めるGSMに向けた製品を2007年下期から量産する予定である。

 特徴はSAWフィルタなどのRFフィルタに比べて小さいことである。外径寸法は0.8×0.6×0.365mm3と,同社の1.35×1.05×0.5mm3のGSM向けSAWフィルタに比べて,面積を約70%,体積を約75%削減した。フィルタの周波数特性はSAWフィルタと同程度という。