「2007年内に月間3000セルを製造可能な試作ラインを導入する」─。韓国SK Corp.は,ハイブリッド車向け2次電池の事業を本格化する。2007年に試作ラインを導入後,2008~2009年には自動車メーカーでの評価を完了し,2010年に本格的な量産を開始する計画だ。SK社は,携帯電話事業を手掛けるSK Telecom Co.,Ltd.を傘下に持つ大手化学メーカー。石油化学などのエネルギー分野を得意とし,今後の成長市場として蓄電装置の事業を有望視しているという。

 韓国では,ハイブリッド車などの車載用2次電池をめぐって,SK社のほか,韓国LG Chem,Ltd.や韓国Samsung SDI Co.など大手メーカーが開発競争を繰り広げている。こうした中,SK社は既に韓国内の自動車メーカー2社にサンプルを供給済みという。