電子機器の実用品や開発品のそこかしこで,ポンプが搭載されている。ポンプによって液体を循環させて冷却したり,液体を送り込んだりする。その代表的な例がメタノールなどの液体燃料を用いる燃料電池や,水冷システムである。ただし,一般にポンプといえば送液のための可動部があるので,サイズが大きくなりがちである。さらに,故障する可能性が高い,騒音が生じるといった課題もある。こうした課題の克服を目指して研究開発が進んでいるのが,可動部レス・ポンプである。