「いろいろ議論はあったが,何とか一段落した」(総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課の担当者)。家庭のパソコンやAV機器の間を,数100Mビット/秒と高速に接続する無線インタフェース技術「UWB」が,ついに日本で解禁された。2006年8月1日付の官報(号外第176号)で,総務省告示として正式に発布された。UWBの民生利用が解禁された主要市場としては,世界でも米国に次いで2番目。早ければ2006年末~2007年初頭にも,対応機器が市場に登場する見通しである。

 既に解禁されている米国では,2006年のクリスマス商戦でパソコンに接続するUSBドングル型のアダプタと,プリンターなどに接続するハブ機器が登場する予定。欧米の半導体メーカーのチップを使い,台湾メーカーが設計/製造し,米Belkin社など周辺機器メーカーのブランドで発売される見通し。日本で当初発売される機器も欧米メーカーのチップを使うことになる。