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第2回:お金はどこから生まれるか

高橋功吉=ジェムコ日本経営 取締役
2012/11/27 00:00
出典:日経ものづくり「海外工場を切り盛りする 技術者のための経営入門」、2012年5月号 、pp.93-97 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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図2-1●事業の存続・発展のサイクル
図2-1●事業の存続・発展のサイクル
事業の売り上げで新たなお金を生み出し、それを事業の増強や新事業につぎ込んで新たにお金を生み出す。経営の基本はこのサイクルにある。

 そもそも経営とは何かを考えてみよう。お金という視点で見ると、経営とは事業活動によってお金を生み出し、それを事業発展のために投資して、さらに新たなお金を生み出すというサイクルに他ならない。このサイクルが事業を存続・発展させていくのである(図2-1)。当然だが、企業活動の主眼は「いかにお金を生み出すか」にある。次の投資の見極めも、新たにお金を生み出せるかどうかが肝要だ。

 では、どうすればお金を生み出せるのか。最も単純で分かりやすいのは利益を出すこと。だが、それ以外にもお金を生み出す方法はある。

 例えば、在庫の削減だ。これはお金が「もの」になって寝ている状態である。在庫を減らせば、その分お金が増える。売掛金の回収もそうだ。売掛金は、販売はしたもののまだ回収していない代金のこと。言い換えれば、無償で販売先にお金を貸しているようなものである。取引条件を変更し、早く入金してもらえばその分お金が増える。

 逆に、部品や材料を購入したものの、まだ支払いをしていないのが買掛金。支払いまでの期間を長くすれば、その分、無利子で借金していることになってお金は増える。費用として計上する減価償却費は、実際には外部にお金が出ていかないので、その分増えることになる。

 在庫も売掛金も買掛金も、経営の基本を理解していれば、日頃から意識して管理して然るべきものだ。ところが、「利益さえ出せばよいだろう」と考えて経営に当たるために、後で取り返しがつかないことになる。

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