第6回:「電子の本」の普及の扉,ケータイと電子辞書が開く(2)

 【図6 ディスプレイの進化がケータイを読書端末に】携帯電話機が読書端末化する理由の1つは,搭載するディスプレイの性能向上にある。数年前まで携帯電話機のディスプレイは,アドレス帳や電子メールの利用を賄えれば十分だった。現在の携帯電話機の最新機種は,画素構成がQVGA(320×240画素)で精細度は最大180ppi(pixel per inch)に達する。この場合,ミニ文庫本と同等の文字数を1画面に表示できる。進化の次の目標は印刷画質の表示である。既に液晶パネルで精細度 300ppi以上は見えている。紙の印刷物と同等の文字品質を得ようとすれば,反射型のディスプレイを使うなら反射率は50%以上,コントラスト比は10 対1以上を達成する必要がある。一方,写真の色再現性を印刷物に近づけるには,ディプレイの色再現範囲を広げて「Adobe RGB」に対応させる必要がありそうだ。
【図6 ディスプレイの進化がケータイを読書端末に】携帯電話機が読書端末化する理由の1つは,搭載するディスプレイの性能向上にある。数年前まで携帯電話機のディスプレイは,アドレス帳や電子メールの利用を賄えれば十分だった。現在の携帯電話機の最新機種は,画素構成がQVGA(320×240画素)で精細度は最大180ppi(pixel per inch)に達する。この場合,ミニ文庫本と同等の文字数を1画面に表示できる。進化の次の目標は印刷画質の表示である。既に液晶パネルで精細度 300ppi以上は見えている。紙の印刷物と同等の文字品質を得ようとすれば,反射型のディスプレイを使うなら反射率は50%以上,コントラスト比は10 対1以上を達成する必要がある。一方,写真の色再現性を印刷物に近づけるには,ディプレイの色再現範囲を広げて「Adobe RGB」に対応させる必要がありそうだ。

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