ドイツAudi社は東京モーターショー(一般公開日:2005年10月22日~11月6日)に、コンセプトカー「Shooting Brake Concept」を出展すると発表した。スポーツカーの動力性能に、広い空間や高い機能性を加えることを目指した。エンジンは排気量3.2LのV型6気筒で、最高出力186kW(250hp)、最大トルク320N・m。4輪駆動を組み合わせ、スタートから100km/hまで6秒で加速するという。

図1◎「Shoogint Brake Concept」。Audi車両の顔ともいえるシングルフレームグリルだが、縦方向にクローム調のパターンを加えた。ランプの造形なども力強い印象を与えるが、コンセプトカー「RSQ」やDTMの競技車両に通ずる物がある。

 技術面のトピックとしては、減衰力可変式のダンパー「Audi magnetic ride」や、タッチパネルに文字認識機能を備えた「Navigation plus」、LEDヘッドランプなどがある。magnetic rideは磁性流体を利用してダンパの減衰力を制御するサスペンションシステムで、これまでは米GM社などが採用していたがAudi社としては初めての採用となる。

 ボディサイズは全長4180×全幅1840×全高1350mmほどで、ホイールベースは2470mmほど。19インチホイールはドイツquattro社が「RS4」向けにデザインしたものを改良して採用した。

図2◎太いリアピラー、そしてサイドウインドーがリアビューを特徴付ける。ふくらみのあるバックドアは、ノーズとは対照的。巨大なテールパイプが目立つ。

図3◎D字型のステアリングはコンセプトカー「Le Mans quattro」、「RS4」と共通の特徴だ。カーナビ画面は「ツアー」や「スポーツ」など、モードに合わせて表示項目を変更する。ツアーモードでは、風景を車両前方のカメラで撮る機能も備える。