マツダは東京モーターショーに、コンセプトカー「先駆」を出展すると発表した。同車はロータリーエンジンを搭載したスポーツカーの方向性を示すモデルで、4シーター。ホイールベースを長く、オーバーハングを短くし、大径タイヤを採用することで、浮遊感を持つ独特な造形とした。

 搭載するエンジンはガソリン直噴ロータリーの「13B-DI」で、ハイブリッド機構を組み合わせて高出力と燃費を両立する。また、RX-8ではセンターピラーレスの観音開きドアだったが、先駆では両側に大型の電動スライドドアを採用した。

図1◎コンセプトカー「先駆」。デザインのコンセプトは「シャープネス&メローネス」

 そのほか、マツダでは次期「MPV」(関連記事)や、世界初公開の「トリビュートハイブリッド」、2005年のデトロイトショーで公開した「MX-Crossport」(関連記事)、ミニバン「プレマシー」に水素ロータリーエンジンを搭載した「プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」を出展する。

 プレマシーハイドロジェンREハイブリッドでは、水素あるいはガソリンで動く水素ロータリーエンジンをFF車両にあわせて横置きとした。2列目シート下にはバッテリ、3列目シート下に高圧水素タンクを設置し、室内空間を広げている。

 併せてマツダブースでは、次期MPVのカットモデル、次期MPVに搭載する予定のネットワーク情報サービス「G-BOOK ALPHA」、世界初公開となるモータを使わないアイドリングストップ機構、車車間通信を使った安全技術などを展示する。

図2◎「プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」。