前回まで
気仙沼のサメ漁の停滞という社会課題の解決を、ビジネス開発のテーマに定めたかなりあ社中。まずはサメ漁そのものを抜本的に変える漁船の改良を思い立ち、日本を代表する船舶設計の専門家に相談した。しかし、そもそも日本ではほとんど漁船を造っておらず、どうやら漁船の改良はかなり難しいという結論に。渾身の企画は振り出しに戻ってしまったのだった…。

「え~っ! 船ダメなの? 残念。海の男のロマンは出航前から座礁したってことか…(泣)」

 こんにちは。かなりあ社中の臼井です。

 かなりショックを受けています。サメに関わるビジネス開発に乗り出したかなりあ社中。中華食材大手の「中華・高橋」を経営する高橋滉社長のお話に聞き惚れながら、あれほど“綿密に”打ち合わせして企画した漁船造りの企画は、日本を代表する船の専門家である東京大学名誉教授の宮田秀明さんに「難しいのでは」との意見をいただいてしまいました。(前回の記事「日本は長いこと、漁船を造っていないんだよ」参照)

「で、ヤマケイさ、次のアイデアはどうするのよ? どうしてくれるのよ」

 思わず語尾に力が入ってしまう私。我ながら小さい男です。かなりあ社中のエース、ヤマケイこと山本は言います。

「いやぁ、まぁ安直過ぎる企画だったってことでしょう。ここでくじけていても始まらないし、また夢のある企画のアイデアを練ればいいだけですよ」

 あれ、ヤマケイ、海の男企画って安直だったっけ…。うーん。そんな気もしないわけではないけど…まぁいいや。

社中のメンバーと、プロジェクトの仲間たちは、今回の記事の最後になぜかこんなにノリノリになります。果たして、何があったのでしょう…?
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