タイトル

 「SDN(software-defined networking)」および「NFV(network functions virtualization:ネットワーク仮想化)」を実現するソフトウエアを、オープンソースソフトウエア(OSS)として開発するためのプロジェクト。非営利コンソーシア「Linux Foundation」傘下のプロジェクトとして、2013年4月8日に発足。2014年2月に最初のソフトウエアとなる「Hydrogen」をリリースした。

 SDNはネットワークの構成や運用ポリシーをソフトウエアで一元的に制御するためのフレームワーク(関連記事)。従来はネットワークの構成や運用ポリシーを変更しようとすると、ルーターやスイッチなど個々の機器ごとに設定を変更する必要があり、大変な手間がかかった。これに対して、SDNではネットワークの構成要素を、(1)ネットワークの制御を実行する「SDNコントローラー」、(2)SDNコントローラー上で「ルーティング」「ネットワーク監視」「ネットワーク分割」などを実行するアプリケーション、(3)SDNコントローラーからの命令に従ってレイヤー2/レイヤー3でパケットを転送する物理スイッチや仮想スイッチ、の3つに整理。SDNコントローラーから、ネットワークの構成や運営ポリシーを簡単に変更できるようにする。

 NFVは、汎用サーバーの仮想環境上で様々なネットワーク機能を実現すること。NFVによって仮想化された機能を、SDNフレームワークを使ってソフトウエアから一元的に制御することが期待されている。