ネットワークを構成する通信機器をソフトウエアで一元的に制御する枠組み。システムの利用状況に応じて、ネットワークの設定や構成を柔軟かつ動的に自動変更することが可能になり、ネットワーク管理の手間を大幅に削減できる。対応ソフトや機器が続々と登場しており、企業内ネットワークやデータセンター、通信キャリアのネットワークなどでの活用が始まっている。従来のネットワークでは、ルーターやスイッチなどの通信機器ごとにOSや、通信パケットの経路制御、ネットワーク仮想化、優先制御などの機能を備える。このため、ネットワークに通信機器を追加すると、各機器に対して手動の設定変更が必要になる。こうした管理の手間を減らす目的で、米Stanford Universityなどの研究チームが2009~2011年にSDNを考案・発表した。