佐々木氏は、「改善活動に協力することを雇用条件の1つにするのである。従業員の雇用に当たっては、『我が社は継続的改善を行う会社である。この考え方に賛同する人だけ採用する』ということを、募集時そして面接時に明確にする必要がある。その上で採用時の雇用条件にも、『我が社は継続的改善を行う会社である』ことを明確にして採用活動をしていくのである」としています。日本の中にいるとこうした感覚はなかなか分かりませんが、海外で工場を運営する際には絶対に忘れてはならないことです。

 日経ものづくりは、このような海外工場における、現地の従業員とサプライヤーを戦力化するための実践的な方法を、佐々木氏に紹介してもらうセミナー版「新興国に最強工場をつくる」を2012年9月26日に開催します。海外工場の運営に直接携わっている生産/製造技術者の方や、工場の海外展開を検討している経営者の方に、ご参考にしていただければと思っております。