先々週,中国・北京に出張した際,郊外にある家電量販店をいくつかのぞいてみた。入り口は緑色やオレンジ色,ピンク色などであふれる派手なつくり(図1)だが,中に入ると薄暗く,冷房の効きが悪いのか,とても蒸し暑い。汗だくになりながら,まるで工場の倉庫のようだと思っていると,同行した当社の中国人スタッフが言うに,まさに以前,そこは工場だったそうだ。
もう一つ行った量販店(図2)は,比較的明るく,冷房がしっかり効いていた。ここは以前はオフィスビルだったそうで,その1階部分を使っている。中国ではここ2~3年で家電量販店の建設ラッシュが続いており,手っ取り早く工場やオフィスビルなどの既存施設を転用するケースが多いという。
「インターナショナル」な品ぞろえ
店の中に入ってみると,白物家電やパソコンなど,扱っている商品のカテゴリーは日本と変わらない。しかし,特に薄型テレビの展示スペースが大きいのが印象的だった。
薄型テレビの展示で日本の量販店と比べて違うと思った点は,2つ…(次のページ)