「7社あるハイパースケールデータセンター事業者のうち、Baidu社、Amazon社に加えて、名前は言えない企業がもう1社使っている。さらに2社が評価中だ」(米Xilinx社SVP Corporate StrategyのSteve Glaser氏、図1)。
米Xilinx社は同社のデータセンター向け事業の状況を説明する記者発表会を東京都内で開催。同社のFPGAがサーバー機の演算アクセラレータとして採用されつつあることや、米Intel(旧Altera)社などの競合製品と差異化できるポイントを語った。まず、クラウド最大手の米Amazon Web Services (AWS) 社が最近発表した、仮想マシン上でFPGAを利用できるサービスに、Xilinx社の製品が採用されたことを報告(発表資料)。巨大なデータセンターを運営する大手7社、 いわゆる「スーパー7」注1)でFPGAの採用が広がっていることを、冒頭のように語った(図1)。
データセンターで採用される理由は、サーバー機で実行するさまざまな用途でマイクロプロセッサーと比べて電力あたりの性能を高められること。たとえば動画のトランスコードは、「当社のハイエンドのPFGAを使うと、Intel社のXeonと比べて半分の消費電力で20倍高速に処理できるから、電力当たりの性能は40倍になる」(同社Director, Strategic Marketing Development, Cloud ComputingのAndy Walsh氏)と主張した(図2、図3)。