デルタの工場建屋に設置された太陽光パネル
デルタの工場建屋に設置された太陽光パネル
(出所:ソーラーフロンティア)
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 太陽光パネル大手のソーラーフロンティア(東京都港区)は12月6日、タイで4カ所・合計出力510kWの太陽光発電プロジェクトが竣工したと発表した。

 台湾デルタ電子のタイ法人であるデルタエレクトロニクスの工場敷地内に建設した。バンコク近郊のバンプー工業団地にある。二つの工場の建屋の屋上と駐車場を活用した。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、現地のエナジープロコーポレーションが担当した。2016年7月に着工し、同10月に完工した。

 年間発電量の合計793MWhを見込んでいる。全量を、デルタエレクトロニクスが自家消費する。

 太陽光パネルはソーラーフロンティア製のCIS化合物型、パワーコンディショナー(PCS)はデルタ電子製のトランスレス方式の製品(PRI M50A、PRI-M20A)を採用した。PRI M50Aは、世界で最小かつ最軽量の出力50kW機としている。

 タイは、2036年までに太陽光発電電力量を6GWに引き上げる目標を掲げており、固定価格買取制度(FIT)などを基に、太陽光発電所が積極的に開発されてきた。このような中、ソーラーフロンティア製のCIS化合物型パネルは、タイの強い日差しや雨季など多様な環境下で、年間を通じて優れた発電性能を発揮できるとしている。