Rapiim Eye 10(左)とRapiim Flu-AB(右)。Rapiim Eye 10は外形寸法が幅150mm×奥行き230mm×高さ150mm、重量が約1.6kg
Rapiim Eye 10(左)とRapiim Flu-AB(右)。Rapiim Eye 10は外形寸法が幅150mm×奥行き230mm×高さ150mm、重量が約1.6kg
[画像のクリックで拡大表示]

 東芝メディカルシステムズは2016年12月上旬、インフルエンザウイルス迅速検査システム「Rapiim(ラピーム)」を発売する(ニュースリリース)。ウイルスなどの抗原の有無を自動判定するたんぱく質分析装置「Rapiim Eye 10」に、独自開発した体外診断用医薬品であるインフルエンザウイルスキット「Rapiim Flu-AB」を組み合わせたシステムである。

 Rapiim Eye 10では、検査カートリッジ内で抗原抗体反応により捕捉した微量のインフルエンザ抗原を、光で検出する。鼻かみ液などウイルス量の少ない検体でも感度良く検出できることから、検査負担を軽減できる。ウイルス量が少ない感染初期にもウイルスを検出可能で、早期診断や早期治療に貢献するという。

 操作の手軽さも特徴である。鼻かみ液などの試料と試薬を調製してから検査カートリッジに滴下するまで、3ステップの簡単な操作を行うだけで済む。測定時間は8分。分析装置が自動で陽性・陰性を判定して結果を表示するため、目視による判定ばらつきを低減できるメリットもある。