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HOMEエネルギー > 旭化成、欧州「CCU」実証事業に参画、「再エネ水素」を担当

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旭化成、欧州「CCU」実証事業に参画、「再エネ水素」を担当

  • 工藤宗介=技術ライター
  • 2017/11/17 07:53
  • 1/1ページ
ワーキングパッケージ(WP4)の概念図
(出所:ALIGN-CCUS)
[画像のクリックで拡大表示]

 旭化成の欧州統括会社である旭化成ヨーロッパ(AKEU)は11月14日、CO2回収・利用・貯蔵(CCUS:Carbon Capture, Utilisation and Storage)に関するプロジェクトに参画すると発表した。欧州パートナーと協力してドイツで実証を進める。

 再生可能エネルギーで製造した水素と、火力発電所から回収したCO2を反応させて、メタノールやDME(ジメチルエーテル)などに変換する実証に加わる。旭化成の提供したアルカリ水電解システムを使い、太陽光や風力の電気によって水素を製造する。

 参加する実証事業は、「ALIGN-CCUSプロジェクト」と呼ばれ、31の研究機関と企業とのパートナーシップで、CCUS関連技術を実証する。2017~20年の3年間で6つのワーキングパッケージに分かれ、CO2回収技術の最適化・コスト削減、大規模CO2輸送、オフショアでの安全なCO2地下貯蔵、CO2活用技術の開発、CCUSの社会的啓蒙のサポートを検討する。

 AKEUが参画するワーキングパッケージ(WP4)では、排出されたCO2の回収、水素製造、他エネルギーへの転換、これらのトータルプロセスの設計と構築に重点を置く。回収したCO2と水素を反応させて製造した燃料(二次エネルギー媒体)について、潜在的な市場需要、適用可能性、環境性能を評価する。

 具体的には、火力発電所の排ガスから回収したCO2と、AKEUが提供するアルカリ水電解システムで得られる水素を反応させて、メタノールやDMEなどに変換する。交通分野や発電分野における燃料として活用し、カーボンフットプリントの削減に取り組むという。

 旭化成は、イオン交換膜法による食塩電解事業で40年以上の実績を持つ。同事業で培った技術を基に低コストで水素を製造するアルカリ水電解システムの開発を進めている。風力や太陽光発電などの再エネを利用して水素を製造し、化石燃料からの転換を目指す。

 また、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業で、大型水電解システムで1万時間超の安定稼働を実現した。再エネを水素に変換するエネルギー効率は90%で、1万kWの電気を使って常温常圧で1時間あたり2000m3の水素を製造できる。これは燃料電池車が2年間、走行できる量に相当するという。

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