米Qualcomm社の子会社である米Qualcomm Datacenter Technologies社(QDTC)は、サーバー向けに独自設計したArmアーキテクチャーの64ビットマイクロプロセッサー「Qualcomm Centriq 2400シリーズ」の商用出荷を始めた(ニュースリリース)。このICは、韓国Samsung Electronics社の10nm FinFETプロセスで製造する(関連記事1)。

Centriq 2400チップのパッケージ封止品とウエハー。QDTCの写真。
Centriq 2400チップのパッケージ封止品とウエハー。QDTCの写真。
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 Qualcommは、Centriq 2400について、これまでにも複数の発表を行ってきた。例えば、2016年12月には同ICのサンプル出荷を開始したことを発表した(関連記事2)。2017年3月には米Microsoft社が英Arm社のアーキテクチャーのプロセッサーを使ったWindowsサーバーの検証でCentriq 2400を使ったことが明らかになった(関連記事3)。2017年8月には学会「Hot Chips 2017」で、Centriq 2400が搭載する独自設計CPUコア「Falkor」の詳細情報を発表した(関連記事4)。そして、今回、いよいよ商用出荷の運びとなった。

San Joseで開かれた商用出荷開始の発表会に登壇したQDTCのAnand Chandrasekher氏(senior vice president and general manager)。QDTCの写真。
San Joseで開かれた商用出荷開始の発表会に登壇したQDTCのAnand Chandrasekher氏(senior vice president and general manager)。QDTCの写真。
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