太陽光パネル大手のカナディアン・ソーラーは10月23日、南アフリカのロベン(Robben)島で建設された「太陽光マイクログリッド」のプロジェクトに太陽光パネルを供給したと発表した。

 ロベン島は南ア南西岸にある同国第2の都市・ケープタウンの西方約7kmに浮かぶ小島で、周囲の潮流が速く脱出が困難なため、17世紀頃から1991年まで島の大部分が刑務所として利用されていた。

 同島は「アパルトヘイト(南アの人種隔離政策)」撤廃に尽力した功績でノーベル平和賞を受賞後、同国第8代大統領を務めたネルソン・マンデラ氏が1964年から18年間、政治犯として収監された島として知られる。

 現在は、島の大部分が政府の管理する「ロベン島博物館(RIM)」となっている。国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界遺産」に指定されていることもあり、毎日数千人規模の観光客が訪れる(図1)。

図1●毎日数千人もの観光客が訪れるロベン島博物館
図1●毎日数千人もの観光客が訪れるロベン島博物館
(出所:SOLA Future Energy)
[画像のクリックで拡大表示]