4.1kWhのリチウムオン電池を採用
4.1kWhのリチウムオン電池を採用
(出所:ニチコン)
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 ニチコンは10月9日、4.1kWhのリチウムオン電池を採用した家庭用の蓄電池システムを100万円以下で販売すると発表した。販売ターゲットは、固定価格買取制度(FIT)の買取期間が終了する「卒FIT」の太陽光発電システムユーザーを想定している。

 太陽光で発電した電気を自家消費するのに最適な単機能蓄電システムとし、2019年1月に発売する。希望小売価格は99万8000円(消費税、設置工事費別)。

 FIT期間が終了した太陽光ユーザーのほか、節電や災害対策需要の蓄電システム追加購入、電力販売契約(PPA)、第三者所有モデル(TPO)用途を想定し、低価格に設定したという。

 本体寸法は幅740×高さ650×奥行き300mm、重さは77kgとエアコンの室外機程度の小型軽量サイズで、アンカー止めなどの基礎工事が不要で手軽に導入できる。

 蓄電池にはリチウムイオン電池を採用し、容量は4.1kWh。定格電圧はDC44.2V(入力電圧範囲DC37.2V~49.8V)。系統連系運転時の定格出力は1.5kW±5%。定格出力電圧はAC101V。自立運転時は最大出力1.5kVA±5%、出力電流は15A。設置場所は屋外、運転可能温度範囲は-10度~40度。

 重塩害地域の沖縄や離島地域、海岸近くでも設置できる重塩害対策対応機種もラインアップした。本体10年間(室内リモコン5年間)の長期保証、24時間見守り安心サポート(インターネット回線に接続)が付属する。

 目標販売台数は年間1万台。なお、2019年度にFIT期間が終了する太陽光システムは約56万件に達する見通し。