日本医療機器開発機構(JOMDD)は、カルビーの前代表取締役会長兼CEOである松本晃氏と顧問契約を締結した。同氏は、国内医療機器産業発展に向けた活動に期待しているとし、JOMDDを「正しいビジネスの方向に導いていくことが私の役目だ」とコメント。JOMDDのビジョンである「日本発の医療イノベーションを世界に」を実現し、医療の質の向上・医療産業界の活性化への貢献を目指す。

日本医療機器開発機構 代表取締役の内田毅彦氏(左)と松本晃氏(右)
日本医療機器開発機構 代表取締役の内田毅彦氏(左)と松本晃氏(右)
[画像のクリックで拡大表示]

 松本氏は、伊藤忠商事時代に39歳でグループ傘下の医療機器専門商社であるセンチュリーメディカルに取締役営業本部長として出向し、着任後の6年間で売上10倍を達成して黒字転換を果たした。この活躍が認められ、その後はジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)で15年間に渡り代表取締役社長、最高顧問を歴任した。

 J&J退職後は、外科医の待遇や労働環境の改善のための非営利団体を設立。その活動は、松本氏のJ&J退職金や企業からの寄付金でまかなわれているという。経営者としては2009年にカルビーに代表取締役会長兼CEOとして招聘され、東証一部上場を果たした。2018年6月からはRIZAPグループの代表取締役に就任している。