非拘束センシングや手術支援ロボットを開発

 ヘルスケア分野については、疾病の予防・早期発見のための非拘束センシング技術や、低侵襲手術に向けた手術支援ロボットなどに取り組んでいる。前者は車載用の生体計測技術を応用したもので、着座(シート)センサーを用いた睡眠時無呼吸症候群の検査装置を製品化済み。後者では産業用ロボットを応用したインテリジェント手台「iArmS(アイアームス)」を開発し、医療機関向けにモニター販売を始めた(関連記事)。

 デンソーは新しい8分野を「2020年までに黒字化し、事業として自立させる」(伊藤氏)考え。年間売上高では合計で数百億円、現行の新事業と合せて1000億円を狙う。機器販売ではなくエンドユーザー視点に立ったソリューション事業を展開することや、自前主義から脱却し他社と積極的に協業することなど、事業モデルを変革する契機にもしていく。

8分野を開拓する
8分野を開拓する
[画像のクリックで拡大表示]