H.I.S.角田バイオマスパーク完成イメージ
H.I.S.角田バイオマスパーク完成イメージ
(出所:東芝プラントシステム)
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 東芝プラントシステムは9月6日、H.I.S. SUPER電力(東京都新宿区)が宮城県角田市に計画するバイオマス発電所「H.I.S.角田バイオマスパーク」のEPC(設計・調達・施工)業務を受注したと発表した。12月に着工し、2020年3月の完工を目指す。

 今回受注したプロジェクトは、パーム油を燃料とした総出力41.1MWのバイオマス専焼発電設備。9.789MWのディーゼル発電機を4台設置して発電し、さらにその排熱を利用して1.940MWの蒸気タービン発電を行う。予想年間発電量は約35万MWhになる。

 東芝プラントシステムは、事業化計画の初期段階から参画要請を受け、今回のEPC受注につながった。プロジェクト管理からエンジニアリング、土木建築工事、各種機器・設備の手配・供給、据付工事、試運転調整までを請け負う。

 H.I.S. SUPER電力は、エイチ・アイ・エス(H.I.S.)が66%、H.I.S.子会社のハウステンボス(長崎県佐世保市)が34%出資して2017年3月に設立した。また、H.I.S.は2018年5月にエネルギー関連事業を手掛ける子会社H.I.S.エネルギーホールディングス(HEH、東京都新宿区)を設立し、H.I.S. SUPER電力の株式をHEHに移転した。

 今後、H.I.S. SUPER電力と、ハウステンボス子会社の電気小売事業者HTBエナジー(長崎県佐世保市)との連携についても検討を進めていく(関連記事:ハウステンボスの「エネルギー戦略」、次の一手)。