積水化学工業は8月29日、米SEKISUI S-LEC AMERICAの本社工場に出力814kWの太陽光発電設備を導入したと発表した。

 SEKISUI S-LEC AMERICAは、積水化学の連結子会社で、米国ケンタッキー州ウィンチェスター市にある本社工場で合わせガラス用中間膜を製造販売している。

 新設した太陽光発電設備で発電した電力は自家消費する。年間発電量は1044MWhを見込み、本社工場の年間使用電力量の約1割に相当する。これは、年間579t-CO2の温室効果ガス(GHG)排出抑制効果となる。

太陽光発電設備を設置したSEKISUI S-LEC AMERICAの本社工場
太陽光発電設備を設置したSEKISUI S-LEC AMERICAの本社工場
(出所:積水化学工業)
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 積水化学グループでは、これまで日本国内で8.222MWの太陽光発電設備をグループ会社の施設で導入している。ただ、これらはすべて売電用であり、自家消費を目的とした大規模な太陽光発電設備は、今回がグループで初めてとなる。

 同社グループの環境中期計画「SEKISUI環境サステナブルプランAccelerate」(2017年度~2019年度)では、2013年度比6%のGHG排出削減(2013年度実績94.2万t-CO2)を目標に掲げている。この目標達成のため120億円を投資し、GHG排出削減に効果のある設備の導入・更新を進めている。

 今回のSEKISUI S-LEC AMERICAの太陽光発電設備は、この枠組を活用したもの。グループ全体では、現在までに年間2.7万t-CO2のGHG削減にめどを付けており、さらに国内2拠点で自家消費型太陽光発電の導入検討を具体的に進めているという。