今後のサービス展開(予定)のイメージ
今後のサービス展開(予定)のイメージ
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 帝人フロンティアとFiNCは、睡眠に関するソリューションサービスの提供に向けた共同研究実施のため、業務提携することで合意した。これに伴い、帝人フロンティアはFiNCが実施する第三者割当増資の一部を引き受ける。

 現在、日本人の5人に1人が睡眠に関する悩みを抱え、国民の睡眠不足がもたらす経済的損失は15兆円にも及ぶとされている。また、睡眠不足は、疾患リスクの上昇に加え、生産性や創造性の低下にもつながることから、睡眠改善の重要性が注目されている。

 両社はまず、「パーソナルトレーナーAI」などのサービスを提供するFiNCのAI技術およびヘルスケア領域の知見と、センシング技術強化のために積極的な開発投資を行っている帝人フロンティアのウエアラブル技術を融合させた共同研究を実施する。帝人フロンティアのウエアラブルデバイスから得られる睡眠情報を蓄積し、その情報をFiNCが保有するAIチャットボットで処理することにより、スマートフォンのアプリを通じてAIや専門家からの指導を受けられるパーソナライズAIサービスの開発を目指す。

 さらに今後、次のようなサービス展開を予定しているという。

・ウエアラブルデバイスを利用する高齢者家族のバイタルデータをAIで診断し、異常が検出された場合に、早期に家族や専門家との共有を可能とする見守りサービスの展開

・睡眠関連のサービスだけでなく、運動や食事など、利用者一人ひとりに対応したデジタルヘルスケア領域にまで範囲を広げたサービスの研究

・「健康経営」や「健康投資」などの考え方が定着している企業に対し、健康経営サポートや従業員の健康モニターといった予防医療関連事業の展開