ヘルパーがPepperを通じて遠隔で利用者とコミュニケーション(出所:アスラテック)
ヘルパーがPepperを通じて遠隔で利用者とコミュニケーション(出所:アスラテック)
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 ソフトバンクグループのアスラテックは2016年8月26日、人型ロボット「Pepper」の介護施設への導入促進に向けて、ロボット遠隔操作システム「VRcon for Pepper」を使った検証を実施したことを発表した。ソフトバンクとM-SOLUTIONSが共同で行っている実証テストの一環で実施した。

 VRcon for Pepperはインターネットに接続されたPepperを、スマートフォンやタブレット端末、パソコンで遠隔操作できるソフトウエア。人間のリアルタイム操作によるPepperの自由な動きや会話を可能にする。例えば、遠隔地にいるオペレーターの声をPepperのスピーカーで出力したり、オペレーターがキーボードで入力した内容をPepperの声で読み上げたりできる。

 実証は2016年8月24~25日、東京都足立区の介護施設「わかばケアセンター」で実施した。離れた場所にいる介護サービス利用者に対し、ヘルパーがVRcon for PepperでPepperを遠隔操作してコミュニケーションや見守りを実施。十分な介護サービスの提供とヘルパーの負担軽減を両立できるかどうかを検証した。

 アスラテックは、今回の実証を体験した介護サービス利用者やヘルパーの声をシステムに反映。ソフトバンクやM-SOLUTIONSと共同で、介護施設へのPepperおよびVRcon for Pepperの本格導入を目指す。