実証事業のイメージ
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(出所:京セラ、エナジーゲートウェイのニュースリリース)
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エナジーゲートウェイのIoTプラットフォームのイメージ
エナジーゲートウェイのIoTプラットフォームのイメージ
(出所:京セラ、エナジーゲートウェイのニュースリリース)
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 京セラと東京電力グループのエナジーゲートウェイ(東京都港区)は8月22日、京セラの実施するVPP(仮想発電所)構築実証事業に、エナジーゲートウェイのIoTプラットフォームを採用すると発表した。

 経済産業省の2018年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業」の一環で、11月から需要家側のエネルギーリソースに合わせた蓄電池の最適制御を検証する。

 エナジーゲートウェイが提供するIoTプラットフォームは、分電盤に高精度電力センサーを設置することで、住宅全体の電気使用の状況から家電製品の種類ごとの利用状況を抽出する「家電分離技術」が特徴という。分析したデータをサービス事業者に提供することで、さまざまな家庭向けサービスを創出できるとしている。

 実証事業では、一般家庭に設置された高精度電力センターから、太陽光発電システムや蓄電池、住宅内の総消費電力量などの需要家側のエネルギーリソースに関するデータと、家電分離技術により得られる家電ごとの消費電力量を収集し、リソースアグリゲーターである京セラ側に最適な頻度で提供する。

 京セラは、蓄電池の最適な充放電制御を検証するとともに、家電ごとの詳細な消費パターンを把握することで、需要家側エネルギーリソースのグルーピングを行い、各需要家グループから創出されるネガワット容量の確定精度を改善し、一般送配電事業者が必要とする調整力を創出する。

 両社は、将来的には各需要家側エネルギーリソースのデータを分析し、電力利用の効率化など利用者の生活を便利にするソリューションを提供するための共同検討を進めていくとしている。