出力は5.737MW
出力は5.737MW
(出所:日本コムシス)
[画像のクリックで拡大表示]
置基礎で段差による設置角への影響を抑える(左)、浸透池で雨水の流出を防ぐ(右)
置基礎で段差による設置角への影響を抑える(左)、浸透池で雨水の流出を防ぐ(右)
(出所:日本コムシス)
[画像のクリックで拡大表示]

 日本コムシスは8月4日、栃木県那須塩原市にある、出力約5.7MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「那須塩原市太陽光発電所(サン・ファクトリー関谷 那須塩原)」が稼働を開始したと発表した。

 7月28日に稼働し、8月5日に開所式を開催した。同社にとって、12カ所目の太陽光発電所の稼働となった。投資額は約17.1億円としている。

 発電事業者は、同社グループのコムシスクリエイト(東京都品川区)となる。日本コムシスがEPC(設計・調達・施工)サービスを担った。

 那須塩原市関谷・下田野にある工場跡地を借り、用地とした。敷地面積は約10万6000m2で、太陽光パネル2万1648枚を設置した。

 近隣地には、出力約2.9MWのメガソーラーも施工中で、2017年3月に竣工する予定となっている。

 年間発電量は、約590万kWhを見込んでいる。買取価格は36円/kWh(税抜き)で、東京電力に売電している。

 工場跡地に残っていた段差の影響を少なくし、太陽光パネルの設置角を最適化するため、置基礎を採用したとしている。

 また、敷地外への雨水の流出対策として、土質調査結果に基づいて設計した浸透池を築いた。これによって、敷地外への雨水の流出を防ぎ、敷地外の周辺地域に対する新たな排水負荷の抑制に配慮したとしている。

 太陽光パネルは京セラ製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。