電源開発が運営する北海道内の風力発電所
電源開発が運営する北海道内の風力発電所
(出所:電源開発)
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 電源開発(Jパワー)は7月27日、秋田県にかほ市に「にかほ第二風力発電所」の建設工事を開始したと発表した。Jパワーグループにとって、秋田県では仁賀保高原風力発電所(出力24.75MW)、由利本荘海岸風力発電所(出力16.1MW)に続く3地点目のウインドファーム(大規模風力発電所)となる。

 同発電所は、仁賀保高原に独エネルコン(Enercon)製の大型風力発電設備(出力2.3MW)を18基設置するもの。総出力は41.4MWで、同社が国内で運転中・建設中の風力発電所25カ所のうち4番目の規模となる。事業会社は、同社100%子会社のジェイウインドにかほ(東京都中央区)。2019年3月の営業運転開始を目指す。

 Jパワーグループの風力発電事業は、北海道苫前町に2000年12月に稼働した「苫前ウィンビラ発電所」(出力30.6MW)を皮切りに、福島県郡山市の「郡山布引高原風力発電所」(出力65.98MW)、静岡県南伊豆町の「石廊崎風力発電所」(出力34.0MW)など、これまでに22カ所、出力合計443.66MWが営業運転中だ。

 また、今回のにかほ第二風力発電所のほか、北海道せたな町に「せたな大里ウインドファーム」(出力50MW)、岩手県葛巻町に「くずまき第二風力発電所」(出力44.6MW)を現在建設中で、いずれも2019年に運転開始する予定。これらが完成すれば、国内25カ所、総出力579.66MWの規模になる。