両社が共同開発するブロックチェーンやAI技術を活用したPHRサービスのイメージ
両社が共同開発するブロックチェーンやAI技術を活用したPHRサービスのイメージ
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 ウェルビーは、デジタルガレージと資本業務提携し、PHR(Personal Health Record)のアグリゲーション事業を開始すると発表した。デジタルガレージのDG Labが研究開発を進めるブロックチェーンやAIなどを活用したPHRサービスを共同開発する。

 将来的には、地方自治体や国保・健保、医療機関、介護事業者、薬局、保険会社・製薬会社、健康関連事業者などとPHRを連携させることで、個人を中心とした健康・医療情報のプラットフォーム構築を目指す。今回の提携の一環としてウェルビーのアドバイザーに就任したデジタルガレージ取締役 共同創業者でMITメディアラボ所長の伊藤穰一氏は、次のように述べている。「ブロックチェーン技術はPHRのセキュリティー強化の要素となり、蓄積されていくデータを管理する上で最適な技術だと考えている。また、集積された膨大なPHRのデータと医療現場でのアウトカムを、AIを用いて解析することで、さらなる医療の発展に生かすことができる」。

 一方、ウェルビー代表取締役の比木武氏は、次のように述べる。「デジタルガレージのブロックチェーン技術を活用することで、より高いセキュリティーが実現され、PHRの普及もさらに進むと期待する。今回の提携、伊藤穰一氏のアドバイザー就任が、本事業がさらに加速していく契機となると考えている」。

 なお、今回の業務提携を契機に、デジタルガレージは関連する新事業やサービス創出を加速する。2018年9月からは、バイオテクノロジーおよびヘルスケア領域でのスタートアップ育成とオープンイノベーションの推進を目的としたアクセラレータープログラム「Open Network Lab BioHealth」を開始。ウェルビーはこのアクセラレータープログラムのパートナー企業として、スタートアップ企業へのメンタリング、事業ノウハウのレクチャーを行い、バイオテクノロジー・ヘルスケア領域での事業化を支援していく。