マツダが2017年8月2日に発表した2017年度第1四半期(2017年4~6月)の連結決算によると、世界販売台数は前年同期に比べて0.5%増の37万7000台となり、過去最高を記録した。北米や欧州などの販売減少を中国の好調な販売で補った。

 地域別の販売台数を見ると主力の北米は、同6.2%減の10万6000台と苦戦した。米国だけでは同9.8%減の7万3000台である。「マツダ6(日本名:アテンザ)」などセダンの販売不振が響いた。

 これに対して中国の販売台数は過去最高で、同20.3%増の7万1000台だった。同国向けSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の「CX-4」の他、セダンの「マツダ3(日本名:アクセラ)」や同6が販売台数の増加に寄与した(図1)。日本も小型車「デミオ」やSUV「CX-5」の販売が好調で、同5.1%増の4万1000台だった。

2016年の北京モーターショーで公開した「CX-4」
図1 2016年の北京モーターショーで公開した「CX-4」
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