薄膜太陽電池などを製造する中国のHanergy Thin Film Power Group社は7月31日、薄膜型の太陽電池セル（発電素子）を屋根瓦材に組み込んだソーラー屋根瓦の新製品「Hantile」を発表した（図）。従来の屋根瓦と置き換えることにより、通常の外観の屋根で太陽光発電を実現する。
中国Hanergy Thin Film Power Group社が発表したソーラー屋根瓦「Hantile」
（出所：Hanergy Holding Group）
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ソーラー屋根瓦については、2016年11月から販売しているオランダのZEP社に続き、米テスラ社が2017年5月に販売を開始した「ソーラールーフ」が話題となっているが、中国企業ではHanergy社が同分野で先陣を切った（関連記事1）（関連記事2）。
「Hantile」にはCIGS系薄膜太陽電池セルを採用し、透明度が非常に高いフロートガラスを用いてラミネート化技術によって封止した。
現在の製造工程による製品の場合、変換効率は16.5％。Hanergy社は今年末までに17.5％まで変換効率を向上できると見込んでおり、それ以降も同じペースで変換効率の改善が可能としている。
