太陽光パネルを水上に浮かべるフロートの大手、フランスのシエル・テール・インターナショナルの日本法人、シエル・テール・ジャパン(東京都中央区)は7月26日、徳島県にある2カ所の池の水上を使ったメガソーラー(大規模太陽光発電所)の竣工式を開催した。
一つは、阿波市市場町大俣字行峯にあるため池「上池」の水上を活用した出力1.36MWの「上池水上太陽光発電所」で、7月に売電を開始した。
もう一つは、阿波市阿波町字山王にあるため池「別埜池」の水上を活用した出力1.26MWの「別埜池水上太陽光発電所」で、6月に売電を開始していた。
いずれも、池を管理している阿波東部土地改良区から水面を借り、太陽光発電システムを浮かべた。発電事業者は、同社の子会社である「水田湖一」となる。
2カ所とも、売電価格は27円/kWh(税抜き)で、四国電力に売電している。
設計・調達はシエル・テール・ジャパン、施工はスーパーツールECO(大阪府堺市)とFUJIIコーポレーションが担当した。
太陽光パネルは京セラ製、PCSはスペインのパワーエレクトロニクス社製を採用した。
シエル・テール・ジャパンは、従来からの水上太陽光向けフロートの販売やエンジニアリングに加えて、太陽光発電事業に参入している。
日本におけるフロートの供給実績は、7月時点で累計約98MWとなり、2017年は合計約70MWの新規の受注を目指しているという。